
屋根裏のハクビシンを自分で追い出す方法を探しているあなたへ。
こんな疑問や不安を抱えていませんか?
結論からお伝えすると、屋根裏のハクビシンは忌避剤や燻煙剤を正しく使えば自分で追い出すことができます。ただし、追い出した後の侵入口封鎖と清掃・消毒まで同日中に完了させないと、帰巣本能の強いハクビシンはすぐに戻ってきてしまいます。そして放置期間が長くなるほど天井の腐食や断熱材の破壊が進み、修繕費が数十万円~100万円超に膨れ上がるリスクがあります。
とはいえ、初めてのハクビシン対策で「何から手をつけていいか分からない」と感じるのは当然のことです。
そこでこの記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持つ筆者が、以下のポイントを害獣駆除に詳しくない方にも分かりやすく徹底解説します。
- 忌避剤・燻煙剤・音や光を使った3つの追い出し方法と効果の違い
- 追い出す前に必ず確認すべき3つの注意点(動物の特定・繁殖期・法律)
- 侵入口封鎖・清掃消毒・環境整備の再発防止3ステップ
- DIY費用と放置した場合の修繕コストをFP視点で比較したシミュレーション
- 自力での対処が難しいケースの見極め方とプロへの依頼判断基準
この記事を読み終える頃には、あなたの状況に合ったハクビシンの追い出し方法と再発防止策が明確になり、「最小限のコストで確実に解決する」ための具体的な行動に移せるはずです。
屋根裏のハクビシンを自分で追い出す3つの方法

屋根裏に住みついたハクビシンを自分で追い出すには、ハクビシンの鋭い嗅覚を利用した方法が基本になります。ここでは、ホームセンターやドラッグストアで手に入るアイテムを使った3つの追い出し方法を、それぞれの効果の持続期間や注意点とあわせて紹介します。
忌避剤(ハッカ油・木酢液)で追い出す方法と効果の持続期間
ハクビシンの追い出しで最初に試したいのが、忌避剤を使う方法です。ハクビシンは嗅覚がとても鋭い動物なので、強いニオイのする忌避剤を屋根裏に設置すれば、その場にいるのが不快になり自ら外へ出ていきます。
忌避剤として代表的なのは、以下の3種類です。
- ハッカ油:メントールの強い清涼感がハクビシンの嗅覚を刺激する。水90ml+無水エタノール10mlにハッカ油を20~30滴混ぜてスプレーボトルに入れ、屋根裏に散布する
- 木酢液:木炭を作る過程で生まれる液体で、焚き火や山火事を連想させるニオイがハクビシンに本能的な危険を感じさせる。原液を2~5倍に薄めてスプレーで散布するか、ペットボトルに入れてフタを開けたまま設置する
- 唐辛子・ニンニク:カプサイシンやアリシンの刺激臭がハクビシンを遠ざける。潰したニンニクと半分に割った唐辛子を穴を開けたペットボトルに入れて設置する
ただし、忌避剤の効果は永続するものではありません。ハッカ油のスプレーは散布後2~3時間でニオイが弱まるため、1日2回以上の散布が必要です。木酢液はスプレーの場合で2~3日、ペットボトルに入れて設置する方法なら1~2週間ほど効果が続きます。また、ハクビシンはニオイに慣れてしまう性質があるため、1~2週間ごとに忌避剤の種類をローテーションすると効果が長続きしやすくなります。

FPからの一言アドバイス:忌避剤は1本数百円~千円程度と低コストで始められますが、効果が切れるたびに散布し直す手間とランニングコストがかかります。忌避剤だけで完全に解決するのは難しいため、後述する侵入口の封鎖とセットで考えることが大切です。
燻煙剤・バルサンで追い出す方法と使用時の注意点
忌避剤よりも即効性が高いのが、燻煙剤(くん煙剤)を使った追い出し方法です。バルサンのような燻煙剤を屋根裏で焚くと、大量の煙がハクビシンの嗅覚と視覚を強く刺激し、すぐにその場から逃げ出していきます。
バルサンはもともと害虫用の殺虫剤ですが、煙の刺激によってハクビシンを一時的に追い出す効果が期待できます。より効果を高めたい場合は、トウガラシやハーブなどハクビシンが嫌がるニオイ成分を配合した害獣専用の燻煙剤を選ぶのがおすすめです。
燻煙剤を使う際は、以下の点に注意してください。
- ハクビシンの出入り口から離れた奥の位置に設置し、煙で侵入口の方向へ追い出すイメージで使う
- 屋根裏だけでなく、天井裏(1階と2階の間)や床下にも同時に焚く。壁の中でつながっている場合、1か所だけでは別の場所に逃げ込まれてしまう
- ペットや植物は部屋の外に出し、食品・精密機器にはカバーをかけて養生する
- 火災警報器を袋で覆うか、コンセントを抜いておく
- 使用後は1時間以上しっかり換気する
- 漏れ出た煙を火事と間違えられないよう、事前に近隣住民へ伝えておく
特に気をつけたいのが、ハクビシンの子育て期間中(おおむね4~6月頃)の使用です。子どもは自力で逃げることができず、親が壁の隙間などに子どもを押し込んでしまう場合があります。子どもが屋根裏に取り残されると死んでしまい、死骸から悪臭や害虫が発生するリスクがあるため、この時期の燻煙剤の使用は避けましょう。

FPからの一言アドバイス:燻煙剤の効果はあくまで一時的なものです。ハクビシンには帰巣本能があるため、追い出した直後に侵入口を封鎖しないと、数日以内に戻ってきてしまうケースが少なくありません。追い出しと侵入口封鎖は必ずセットで計画してください。
大きな音・強い光で追い出す方法はどこまで有効か?
結論から言うと、音や光によるハクビシンの追い出しは「一時しのぎ」にとどまり、長期的な効果は期待しにくい方法です。
ハクビシンは臆病な性格のため、急に大きな音を聞いたり強い光を浴びたりすると驚いて一時的に逃げ出すことがあります。応急処置としてよく使われるのは、以下のような方法です。
- 天井を棒や手で強く叩いて大きな音を出す
- 屋根裏にラジオを置いて人の声を流し続ける
- センサー式のLEDライトを屋根裏に設置して、動きを検知したら強い光を当てる
- 超音波発生装置を設置する
しかし、研究レベルでは効果に否定的な結果が出ています。農研機構などの研究では、ハクビシンに純音(特定の周波数の音)を聴かせても明確な忌避反応は確認されず、音だけによる長期的な防除は困難とされています。光についても、ハクビシンは光照射を忌避しないどころか興味を示す可能性があるとの研究報告があり、照明装置だけでの対策は効果的とは言い難い状況です。
音や光は「今すぐ追い出したい」という緊急時の応急処置としては使えますが、それだけで根本的な解決にはなりません。ハクビシンは学習能力が高く、音や光に慣れてしまうと効果がなくなるため、忌避剤や燻煙剤と組み合わせて使い、追い出した後の侵入口封鎖まで一気に進めることが大切です。

FPからの一言アドバイス:超音波装置やセンサーライトは1台あたり2,000~5,000円ほどしますが、単体での効果は限定的です。購入する際は「これだけで解決できる」とは考えず、あくまで忌避剤や燻煙剤を補助するアイテムとして位置づけましょう。結果的に効果のない対策に費用をかけ続けるほうが、トータルコストは高くつきます。
関連記事:ハクビシンおよびアライグマにおける純音に対する反応を指標とした可聴域の検証(日本家畜管理学会・応用動物行動学会)
関連記事:光照射はハクビシンに対して忌避効果があるのか?(日本家畜管理学会・応用動物行動学会)
屋根裏のハクビシンを追い出す前に確認すべき3つのこと

「屋根裏で物音がするからすぐに追い出そう」と焦る気持ちは分かりますが、行動に移す前に確認しておきたいことが3つあります。動物の種類を間違えたまま対処すると効果が出なかったり、時期や方法を誤ると法律に違反してしまう可能性もあるため、まずは冷静に状況を整理しましょう。
屋根裏にいるのは本当にハクビシン?音・糞・侵入口で見分ける方法
追い出し作業を始める前に、まず屋根裏にいる動物がハクビシンかどうかを確認することが大切です。屋根裏に住みつく動物はハクビシン以外にもアライグマやイタチ、ネズミなど複数おり、動物によって最適な対処法が異なります。
ハクビシンかどうかを見分けるポイントは、主に3つあります。
- 足音で判断する。ハクビシンは体重が3~4kg前後あるため、屋根裏を歩くと「ドタドタ」「ズルズル」と重みのある音がする。ネズミの「カサカサ」という軽い音とは明らかに違う
- 糞で判断する。ハクビシンの糞は長さ5~15cmほどの棒状で、果物の種が混じっていることが多い。同じ場所に糞をし続ける「ためフン」の習性があり、一か所に大量の糞が積もっていたらハクビシンの可能性が高い
- 侵入口で判断する。ハクビシンは木登りが得意で、雨どいや電線を伝って高い位置から侵入する。屋根と外壁の隙間、換気口の破損、エアコン配管の穴など、高所に爪痕や体毛が付着していないか確認する
自分で判断がつかない場合は、当サイトの「タヌキとアライグマ、ハクビシンの違いは?見た目・被害・対処法をFPが比較表で解説」の記事も参考にしてみてください。

FPからの一言アドバイス:動物の種類を間違えたまま対策グッズを買い揃えると、お金と時間が無駄になりかねません。まずは糞や足音のチェックだけでも行い、正しい動物を特定してから対策に動きましょう。
子育て中(4~6月)の追い出しはなぜ危険なのか?
ハクビシンの繁殖期にあたる春先から初夏(おおむね4~6月頃)は、追い出し作業を避けたほうが安全です。この時期は屋根裏で子どもが生まれている可能性が高く、追い出し作業を行うと深刻なトラブルにつながるリスクがあります。
子育て中に燻煙剤や忌避剤で親を追い出すと、以下のような問題が起こりやすくなります。
- 生まれたばかりの子どもは自力で逃げることができず、親が壁の隙間や断熱材の奥に子どもを押し込んでしまう場合がある
- 取り残された子どもが屋根裏で死んでしまい、死骸から強烈な悪臭が発生する
- 死骸にハエやウジが集まり、衛生環境がさらに悪化する
- 親がどうしても子どもを置いていけず、追い出しに強く抵抗して攻撃的になることがある
屋根裏から「ピーピー」「キュウキュウ」といった甲高い鳴き声が聞こえる場合は、子どもがいるサインです。この時期に追い出しを行う場合は、自分で無理に対処しようとせず、専門業者に相談するのが安全な選択肢になります。

FPからの一言アドバイス:子どもの死骸が原因で天井裏のリフォームが必要になると、数万~十数万円の追加出費が発生することもあります。繁殖期に焦って行動するより、時期を見極めてから対処するほうが結果的にコストを抑えられます。
ハクビシンの捕獲・殺傷は法律違反!鳥獣保護管理法の基本ルール
ハクビシンは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)」によって保護されている野生動物です。たとえ自宅の屋根裏に住みついて被害が出ていたとしても、許可なく捕獲・殺傷すると法律違反になります。違反した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。
自分でできる対処と、許可が必要な対処の違いを整理しておきましょう。
- 許可なしでできること:忌避剤や燻煙剤で追い出す、侵入口を封鎖する、庭の環境を整えて寄せ付けないようにするなどの「追い払い」行為
- 許可が必要なこと:箱わなやくくり罠を使った捕獲、直接手で捕まえる行為。自治体(市区町村の環境課など)に有害鳥獣捕獲許可を申請し、許可を得てから実施する
- 絶対にやってはいけないこと:許可なく捕獲する、毒餌を使う、捕獲した個体を他の場所に放す
東京都では「東京都アライグマ・ハクビシン防除実施計画」に基づき、多くの区市町村が無料で箱わなの設置や現地調査を行っています。お住まいの自治体の環境課に相談すれば、法律の手続きを含めて案内してもらえるので、まずは電話で問い合わせてみるのがおすすめです。

FPからの一言アドバイス:法律を知らずに自分で捕獲してしまうと、被害者のはずが罰金を科される側になってしまいます。「追い出し」は自分でできますが、「捕獲」はプロか自治体の力を借りる。この線引きをしっかり覚えておきましょう。
関連記事:捕獲許可制度の概要|野生鳥獣の保護及び管理(環境省)
関連記事:アライグマ・ハクビシン対策について(東京都環境局)
屋根裏のハクビシンを追い出した後にやるべき再発防止策

ハクビシンを追い出しただけでは、対策は完了していません。ハクビシンには帰巣本能があるため、侵入口をそのままにしておくと数日以内に戻ってきてしまうケースが多く見られます。ここでは、追い出した後に必ずやるべき3つの再発防止策を、具体的な手順とあわせて解説します。
侵入口の特定と封鎖に使う材料・手順
追い出し作業が終わったら、その日のうちに侵入口をすべて封鎖することが再発防止の最重要ステップです。ハクビシンは帰巣本能が強く、封鎖が遅れると追い出した意味がなくなってしまいます。
ハクビシンは正方形なら一辺8cm、円形なら直径9cmほどの隙間があれば侵入できるため、人間の感覚では「こんな小さな隙間から?」と思うような箇所も見逃せません。以下の手順で侵入口を特定し、封鎖していきましょう。
- まず家の外周をぐるりと一周し、屋根と外壁の取り合い部分、換気口、エアコン配管穴、屋根瓦のズレ、軒下の隙間を重点的にチェックする
- 爪痕や体毛の付着、黒ずんだ汚れ(獣道の痕跡)がある箇所は侵入口の可能性が高い
- 封鎖にはホームセンターで購入できるパンチングメタル(穴の開いた金属板)がおすすめ。ハサミで加工しやすく、通気性も確保できる
- 金網を使う場合は、ハクビシンに噛み切られないようステンレス製や亜鉛メッキ製を選び、目の大きさは6mm以下のものにする
- 固定はネジやビス、またはコーキング剤(強力な接着剤)でしっかり取り付ける
封鎖作業を行う前に、屋根裏にハクビシンが残っていないことを必ず確認してください。中に閉じ込めてしまうと、屋根裏で死んでしまい、悪臭や害虫の発生につながります。また、高所での作業は転落の危険があるため、屋根の上や2階付近の封鎖は無理をせず専門業者や工務店に依頼することも検討しましょう。

FPからの一言アドバイス:パンチングメタルや金網は1枚数百円~千円程度で購入でき、DIYでも対応可能です。ただし、侵入口を1か所でも見落とすと再侵入されてしまいます。すべての侵入口を見つける自信がない場合は、最初からプロに依頼したほうがトータルコストを抑えられるケースも少なくありません。
屋根裏の糞尿清掃・消毒・ダニ駆除の正しいやり方
侵入口を封鎖したら、次は屋根裏に残された糞尿の清掃と消毒を行いましょう。糞尿を放置すると、天井板の腐食や悪臭だけでなく、ダニ・ノミの大量発生やアレルギー・感染症のリスクにもつながります。
清掃・消毒の手順は以下の通りです。
- まず防護具を装備する。使い捨てのマスク、ゴム手袋、ゴーグル、長袖の作業着(捨ててもよい服)を着用し、糞尿に直接触れたり粉塵を吸い込んだりしないようにする
- ホウキとチリトリを使い、糞をゆっくり丁寧に集める。粉塵が舞い上がらないよう、霧吹きで軽く湿らせてから作業するとよい
- 集めた糞はビニール袋に入れて密封し、燃えるゴミとして処分する
- 糞があった場所を消毒用アルコール(エタノール)または次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)で拭き上げ、殺菌・消臭する
- ダニ・ノミの駆除には、殺虫成分入りの燻煙剤を屋根裏で焚くのが効果的。追い出し作業で殺虫成分入りのバルサンを使用済みの場合は省略も可能
- 作業後は使用した道具や衣類をすべて処分し、手洗い・うがいを徹底する
天井にシミができるほど糞尿が染み込んでいる場合は、清掃だけでは対処しきれず、天井板の張り替えリフォームが必要になることもあります。被害の程度がひどい場合は早めに専門業者に相談しましょう。

FPからの一言アドバイス:清掃・消毒に必要な道具一式(マスク、手袋、消毒剤、ホウキ、ゴミ袋など)をすべて揃えると、費用はおよそ5,000~10,000円ほどです。天井板の腐食が進んで張り替えが必要になると数万~十数万円かかるため、被害が小さいうちに対処するのが最もコストを抑える方法です。
庭木の剪定・エサになる生ゴミの管理で寄せ付けない環境づくり
侵入口の封鎖と清掃が終わっても、ハクビシンにとって「居心地のいい環境」が残っていると、別の個体が新たに寄ってくる可能性があります。敷地全体をハクビシンが近づきにくい環境に整えることが、長期的な再発防止のカギです。
特に意識したいのは、以下の3つのポイントです。
- 屋根に届く庭木の枝を剪定する。ハクビシンは木登りが得意で、屋根から2m以内にある枝を「渡り廊下」のように使って屋根に飛び移る。枝を短く切るだけで侵入ルートを断てる
- 生ゴミを屋外に放置しない。ハクビシンは雑食性で、人間の生ゴミは格好のエサになる。ゴミ出しは収集日の朝に行い、前夜に出す場合はフタ付きの頑丈なゴミ箱を使う
- 庭の果樹は実を残さず収穫する。柿やビワ、イチジクなどの甘い果実はハクビシンの大好物。食べきれない分も含めて早めに収穫し、落ちた実も拾い集めておく
また、庭の雑草が伸びて見通しが悪くなっていると、ハクビシンが身を隠しやすくなります。定期的に草刈りをして敷地内の見通しをよくするだけでも、ハクビシンが近寄りにくい環境になります。

FPからの一言アドバイス:庭木の剪定や生ゴミ管理は追加費用ゼロで始められる対策です。「追い出し → 侵入口封鎖 → 清掃・消毒 → 環境整備」をすべてセットで行うことで、駆除業者に再依頼するリピートコストを防げます。放置して何度も業者を呼ぶほうが、長い目で見ると圧倒的にお金がかかります。
関連記事:被害を防ぐために(東京都環境局)
関連記事:野生鳥獣被害防止マニュアル-中型獣類編(農林水産省)
自分でハクビシンを追い出す場合の費用と放置した場合の修繕コスト比較

ハクビシン対策にかかるお金は「今かける費用」と「放置して後からかかる費用」のどちらが大きいかで判断することが大切です。ここでは、DIYで追い出す場合の費用目安と放置した場合に膨らむ修繕コストをFP視点で比較します。
DIYで屋根裏のハクビシンを追い出す場合にかかる費用の目安
自分でハクビシンを追い出す場合、使うアイテムをすべて揃えてもおおむね5,000~20,000円程度に収まります。業者に依頼すると10万~30万円が相場になるため、費用面だけを見ればDIYは圧倒的に低コストです。
主なアイテムと費用の目安は、以下の通りです。
| アイテム | 費用の目安 |
|---|---|
| 忌避剤(木酢液・ハッカ油など) | 500~1,500円 |
| 燻煙剤・バルサン | 500~1,500円 |
| パンチングメタル・金網(侵入口封鎖用) | 1か所あたり1,000~3,000円 |
| コーキング剤・ネジ(固定用) | 500~1,500円 |
| 防護具(マスク・ゴム手袋・ゴーグル) | 1,000~2,000円 |
| 消毒用アルコール・塩素系漂白剤 | 500~1,000円 |
| 合計の目安 | 約5,000~20,000円 |
ただし、DIYには「侵入口の見落とし」「清掃の不十分さ」「高所作業の危険性」といったリスクがつきものです。封鎖が不完全で再侵入された場合、結果的に業者費用+DIYにかけた費用の二重出費になるケースもあるため、「安いから」という理由だけで判断するのは注意が必要です。

FPからの一言アドバイス:DIYのコストメリットを活かすには、「追い出し」と「侵入口封鎖」を同日中にセットで完了させることが絶対条件です。封鎖が中途半端だと、かけたお金と労力がすべて無駄になってしまいます。
関連記事:ハクビシン駆除の完全ガイド|被害・対策・費用の全体像をFPが解説
放置すると修繕費はいくら膨らむ?FP視点の損得シミュレーション
ハクビシン被害を放置すると、時間が経つほど修繕コストは膨らみ続けます。FPの視点から見ると、「早期対処の費用」と「放置した場合の最終コスト」の差は、想像以上に大きくなります。
放置期間ごとの被害の進行と発生しうるコストの目安を整理しました。
| 放置期間 | 主な被害 | 想定コスト |
|---|---|---|
| 1週間以内 | 軽度の糞尿汚れ、夜間の騒音 | 駆除+封鎖のみで5,000~20,000円(DIY) |
| 1~3ヶ月 | ためフンの蓄積、天井にシミ、悪臭の発生、ダニ・ノミの繁殖 | 駆除+清掃消毒で15万~25万円(業者依頼) |
| 半年以上 | 天井板の腐食、断熱材の破壊、配線の損傷、健康被害 | 駆除+リフォームで30万~50万円以上 |
| 1年以上 | 天井の抜け落ち、大規模リフォームが必要な状態 | 駆除+大規模修繕で100万~200万円に達するケースも |
上の表からも分かるように、1週間以内に対処すれば数千円~2万円程度で済む可能性があるものが、半年以上放置すると数十万円、1年以上になると100万円を超える修繕費に膨れ上がるリスクがあります。
特に注意したいのが「断熱材の交換費用」です。ハクビシンは断熱材を引き裂いて巣を作る習性があり、糞尿で汚染された断熱材は衛生上再利用できません。断熱材の撤去・交換だけでも数万~十数万円の費用がかかり、高性能な発泡ウレタンへの入れ替えを選ぶとさらに費用が上がります。
このように、ハクビシン被害は「放置コスト」が「対処コスト」を大きく上回る典型的なケースです。早く動けば動くほどトータルの出費を抑えられるため、異変に気づいたらすぐに行動に移すことが、家計を守る最善の判断になります。「自分での追い出しが難しそう」「すでに被害が広がっているかもしれない」と感じたら、早めに専門業者へ相見積もりを取ることも検討してみてください。当サイトの「害獣駆除業者おすすめランキング10選」では、失敗しない業者選びのポイントを詳しく解説しています。

FPからの一言アドバイス:「もう少し様子を見よう」と先送りにするたびに、修繕費は確実に膨らんでいきます。ハクビシン被害は早期対処が最大の節約術です。「放置コスト > 駆除コスト」という原則を忘れずに、気づいた時点で対策に動きましょう。
自分でハクビシンの追い出しが難しいのはどんなケース?プロに依頼する判断基準

ここまで紹介してきたDIYの追い出し方法は、被害が軽度で侵入口が特定できている場合には有効です。しかし、状況によっては自分で対処しようとするほど被害が長引き、結果的にコストが膨らんでしまうこともあります。ここでは、プロに依頼すべきタイミングの見極め方を解説します。
DIYの限界を示す3つのサイン
以下の3つのサインのうち、1つでも当てはまる場合は自力での対処に限界がきているサインです。無理に続けるよりも、早めに専門業者へ切り替えたほうが、時間もお金も結果的に節約できます。
- 忌避剤や燻煙剤で追い出しても、数日~数週間で再び足音や鳴き声が聞こえる。これはハクビシンの帰巣本能が強く、侵入口の封鎖が不完全なことを意味している。自分では見つけられない高所や壁の内部に別の侵入口がある可能性が高い
- 侵入口が屋根の頂上付近や2階の軒下など、高所にあって自分では作業できない。はしごや脚立での高所作業は転落事故のリスクが高く、安全面から無理をすべきではない
- 天井に大きなシミが広がっている、天井板がたわんでいる、部屋の中にまで悪臭やダニの被害が出ている。こうした症状は被害がかなり進行している証拠で、清掃・消毒・修繕まで含めた専門的な対応が必要になる
特に「何度追い出しても戻ってくる」というパターンは、DIYで最も多い失敗例です。追い出しと封鎖を同日で完了できないケース、あるいは侵入口の数が多くてすべてを見つけきれないケースでは、プロの目と経験に頼るほうが確実です。

FPからの一言アドバイス:DIYを2~3回繰り返して解決しない場合、それ以上続けるほどトータルコストは膨らみます。「ここまでやってダメなら業者に頼む」というラインを最初に決めておくと、ずるずると出費が増えるのを防げます。
業者に依頼した場合の費用相場と作業の流れ
専門業者にハクビシン駆除を依頼した場合、追い出しから侵入口封鎖・清掃・消毒まで一通り行うと、費用相場は10万~30万円程度です。被害が軽度であれば5万~8万円で済むケースもあり、逆に被害が深刻な場合は30万円を超えることもあります。
業者に依頼した場合の一般的な作業の流れは、以下の通りです。
- 現地調査と見積もり。屋根裏に入って被害状況を確認し、侵入口の位置や糞尿の量を調べたうえで、作業内容と費用の見積もりを出してもらう。多くの業者は調査・見積もりまでは無料で対応している
- 追い出し・捕獲。忌避剤や専用の燻煙剤を使ってハクビシンを屋外に追い出す。捕獲が必要な場合は、自治体への有害鳥獣捕獲許可の申請を業者が代行してくれる
- 侵入口の封鎖。パンチングメタルや金網を使い、すべての侵入経路を封鎖する。プロは建物の構造を熟知しているため、一般の方では気づきにくい隙間も見逃さず対応できる
- 糞尿の清掃・消毒・ダニ駆除。屋根裏に残された糞尿を除去し、消毒剤で殺菌する。ダニ・ノミ対策の燻煙処理もあわせて実施する
- 再発保証つきのアフターフォロー。施工後に再びハクビシンが侵入した場合、保証期間内であれば無料で再施工してもらえる業者もある
業者を選ぶ際は、必ず2~3社から相見積もりを取ることが大切です。見積もりの内訳が明確か、追加費用の条件がはっきりしているか、再発保証が含まれているかを比較しましょう。「自社施工」の業者を選ぶと仲介マージンがかからず、費用を抑えやすくなります。当サイトの「害獣駆除業者おすすめランキング10選」では、信頼できる業者を比較しやすいようにまとめていますので、業者選びの参考にしてみてください。

FPからの一言アドバイス:業者費用は決して安くはありませんが、「再発保証」のある業者を選べば、万が一戻ってきた場合にも追加費用がかかりません。保証なしの格安業者に頼んで再発を繰り返すより、保証つきの業者に1回でしっかり解決してもらうほうが、長い目で見ると確実に安上がりです。
ハクビシンの屋根裏追い出しに関するよくある質問

ここでは、ハクビシンの追い出しについて多くの方が気になっている疑問に回答していきます。
害獣駆除について詳しくない方にも分かるように解説していきます。それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
超音波グッズでハクビシンは追い出せますか?
超音波グッズだけでハクビシンを完全に追い出すのは難しいのが実情です。研究レベルでは、ハクビシンに純音を聴かせても明確な忌避反応は確認されておらず、音だけによる長期的な防除は困難とされています。導入当初は驚いて一時的に逃げることがあっても、ハクビシンは学習能力が高く、危険がないと分かるとすぐに慣れて戻ってきてしまいます。超音波装置を使う場合は単体で頼るのではなく、忌避剤や燻煙剤と組み合わせたうえで、追い出した後の侵入口封鎖まで一気に進めることが大切です。
屋根裏にハクビシンが侵入しやすい時期はいつですか?
ハクビシンは冬眠しない動物なので、一年を通じて屋根裏に侵入する可能性があります。特に注意が必要なのは、繁殖期にあたる春先から初夏(おおむね4~6月頃)です。この時期は安全に子育てができる場所を探して、暖かく外敵から身を守れる屋根裏に入り込むケースが増えます。また、秋から冬にかけても外気温が下がるため、暖かい屋根裏をねぐらとして利用する個体が多くなります。季節を問わず、屋根裏から足音や鳴き声がしたら早めに対処しましょう。
ハクビシンを追い出した後、何日で侵入口を塞ぐべきですか?
追い出しに成功したら、できる限りその日のうちに侵入口を塞ぐのが鉄則です。ハクビシンには帰巣本能があり、一度住みついた場所に強い執着を持っています。そのため、侵入口を開けたまま翌日以降に作業を延ばすと、夜の間にハクビシンが戻ってきてしまう可能性が高くなります。「追い出し」と「封鎖」は必ず同日中にセットで完了させるように計画を立ててください。もし同日中の封鎖が難しい場合は、専門業者に依頼するのも一つの方法です。
ハクビシンはどこから屋根裏に入るのですか?
ハクビシンは木登りが得意で、雨どいや電線を伝って屋根まで登り、高い位置から侵入するのが特徴です。農研機構の研究によると、正方形で一辺8cm、円形で直径9cmほどの隙間があれば体を通すことができます。特に多い侵入口は、屋根と外壁の取り合い部分の隙間、換気口や通気口の破損した金網、エアコン配管穴のパテ劣化、屋根瓦のズレなどです。築年数が長い住宅ほど隙間が増えやすいため、年に一度は外周を点検する習慣をつけておくと安心です。
市役所に相談すればハクビシンを駆除してもらえる?
市区町村の環境課に相談すると、ハクビシンの捕獲支援を受けられる場合があります。たとえば東京都では「東京都アライグマ・ハクビシン防除実施計画」に基づき、多くの区市町村が無料で専門業者による現地調査や箱わなの設置を行っています。ただし、対応には数日~数週間かかることが多く、繁忙期にはさらに待たされることもあります。また、糞尿の清掃や侵入口の封鎖までは自治体の対応範囲に含まれないケースがほとんどです。捕獲は自治体に依頼しつつ、清掃・封鎖は自分で行うか専門業者に別途依頼する、という使い分けを検討してみてください。
まとめ:屋根裏のハクビシンの追い出しは自分でもできるが「再発防止」まで含めた判断が大切
この記事では、屋根裏のハクビシンを自分で追い出す方法から再発防止策、費用の考え方まで解説してきました。最後に、記事のポイントをおさらいしておきましょう。
- 追い出しには忌避剤・燻煙剤・音や光を使う方法があり、DIYなら5,000~20,000円程度で対処できる
- 追い出す前に、動物の種類の特定・繁殖期の確認・鳥獣保護管理法のルールを必ずチェックする
- 追い出しと侵入口の封鎖は必ず同日中にセットで完了させる
- 糞尿の清掃・消毒・ダニ駆除まで行って初めて「対策完了」になる
- 放置するほど修繕コストは膨らみ、半年以上で数十万円、1年以上で100万円超になるケースもある
- DIYで2~3回試しても再発する場合は、専門業者への切り替えが最善の判断
自分での追い出しが難しいと感じた方や、確実に再発を防ぎたい方は、再発保証つきの専門業者に依頼するのが安心です。以下の記事では、信頼できる害獣駆除業者の選び方と費用相場をFP視点で比較していますので、業者選びの参考にしてみてください。


